東京のソメイヨシノが満開になった4日、標本木がある東京都千代田区の靖国神社には国内外から多くの花見客が集まった。
「みなさんにお伝えします。今日、4月4日、東京の桜の満開を発表です」
4日午後2時ごろ、東京管区気象台観測予報課の小林與朗主任技術専門官が手話を交えながら満開宣言をすると、スマートフォンを手に固唾をのんで見守っていた花見客から「おー」という歓声と拍手がわき起こった。
開花宣言は取り囲む報道陣や花見客に向けて4回行われた。東京都練馬区から来た及川悦子さんは「やっぱり桜を見ると、心が和む。桜をめざして日本に来てくれる外国の方も増えて、うれしい」と話した。
宣言の前、小林専門官ら2人は「桜の標本木」という立て看板が立ち、周囲に木製の囲いをめぐらされた1本のソメイヨシノの回りを1周。目視で観測し、満開の基準となる8割以上の開花を確認した。平年より4日遅く、昨年より13日遅い満開となった。
■東京の標本木、なぜ靖国神社…